革の鞄は、使えば使うほど味が出てくるものです。長く使えて楽しめる一品です。
ですが、そんな革の鞄もキチンと正しい方法でお手入れをしなければ、
すぐに色落ちしたり、型崩れしたり、シワができたり、ひび割れたりもします。
もっと悲惨なのはカビが生えたりします。
大切に扱えば、一生ものになる革の鞄。
今回は、簡単に初心者でもできる革の手入れの仕方をご紹介いたします♪
この記事の目次 ー お好きな所からお読みください ー
革の鞄の注意点と対策
そもそも、「革」という素材の特徴を紹介します。
特徴が分かれば対応も少しずつ見えてくると思います。
まずは、気温、湿度に弱く、紫外線の浴びすぎも弱いです。
そして物理的なこすれには色落ちの原因になったりします。
特に弱いのは「水」です。
水に濡れてしまうと変色や型崩れ、シミや水膨れの原因になります。
そして、何よりカビが生じることもあります。
上記で確認したように「革」という素材は非常に繊細でデリケートです。
ですが、ほかの素材にはない使えば使うほど、なじんでいき「味」が出てくるのも最大の特徴だと思います。
革製の鞄の手入れの方法と対策
お手入れ方法を間違えると、長く使えるはずのものもダメになりやすいので、注意しましょう!
- 日ごろから、鞄表面の軽い汚れは、柔らかい乾いた布で優しく拭く、または軽く叩くようにして汚れを落とす。
- 型崩れ防止のために、バッグの中にやわらかい布や丸めた新聞紙を入れる。
新聞紙の効果:適度に湿気を吸う。インクによる防虫効果。
新聞紙の注意点:内装にインクが写る場合があるので、布等でくるんで入れる。 - 撥水効果を持続させるために、1~2か月に一度革専用の防水スプレーをかける。
- 水に濡れた場合は、素早く柔らかい布で軽くたたくように水気をとり、風通しの良いところで陰干しをする。
- 通気性の良い布や紙で包み、風通しの良いところで保管する。(不織布がおすすめ)
ビニール袋等では、通気性が悪い。塗料に反応して変質や癒着が起きる可能性がある。 - 紫外線の強いところでは、色褪せの原因になるので、気をつける。
- 防虫剤や乾燥材の使用はできるだけ控える。
防虫剤:直接触れると変質の原因になる。
乾燥剤:ゼリー状になるので革が硬化する可能性がある。
定期的に革の状態を確認しながら保管するのがおすすめ。
時々休息させる
革は、積極的に使用するほうが「革らしさ」を保つことが出来ますが、長く使うためには時々の休息が必要です。
以下のポイントを参考にしてください。
- 中身を出して休ませる。革の鞄に物を入れっぱなしにすると、変な型がつく恐れがあります。
定期的に空にして、詰め物をして型崩れを防ぎましょう。 - 湿気に注意する。長時間しまう時は、不織布の袋に入れるのがおすすめです。
ただし、長期間になると、湿気もこもりやすくなるので、時々風通しのいい場所に出してくださいね。
雨の日の対策
「革」にとっての天敵は、「水」です。
なので、翌日が雨の日の予報なら、できれば「革の鞄」を使用しないことがおすすめです。
ですが、どうしても雨の日でも使用したい場合は事前の対策がおすすめです。こちらでは、その方法をご紹介しますね♪
雨の日の革の鞄の雨対策
予防に最も最適なのは「防水スプレー」です。
雨をはじく効果があるので「水」による「革」の変形や乾くときにおこるひび割れ防止に繋がるので、おすすめです。
そして、20cm~30cmほど、離して全体にまんべんなくふりかけます。
すぐに手で触ると跡がつく可能性があるので、30分ほど自然乾燥させて下さい。
そして、もう一度同じように防水スプレーをふりかけて下さい。
2度同じ工程を繰り返すことで防水効果が高まります。
「防水スプレー」をかけるタイミングは?
「革製品」を購入してすぐに一度しておきましょう。水も防げるし、埃や汚れもつきにくくなるので、おすすめです。
あとは、3週間に一度のペースで防水スプレーをふりかけましょう。
梅雨時期や、台風シーズンは雨の頻度も上がり、湿度も高いので、週1回のペースで防水スプレーをするようにしましょう。
防水スプレーをふりかけ、乾燥させてを繰り返すのは、手間ですが、それをしておくことで、「水」に濡れてシミになったり変色やひび割れを防ぎ、長く付き合える鞄になります。
また、防水するのはスプレーだけではなく、クリームタイプもあります。
使いやすいタイプを選んでくださいね。
雨に濡れた時の手入れの仕方
雨の予報があれば対策もできますが、突然のゲリラ豪雨も最近多いですよね。
気を使っていても濡れてしまった場合のお手入れ方法紹介しますね!
一番大切なのは、早めに対処することです。できる限り早めに!
少しだけ濡れた場合
すぐに乾いた柔らかい布でこすらずに拭いてください。
ポイントは、優しくたたくように水分を取ることです。
- 全体の水滴を取ることに専念しましょう。
必ず、金具、ファスナー近辺は気持ちしっかりめに拭きましょう。 - こすったり叩いたりすると色落ちや傷につながるので、優しく抑えるように拭きます。
帰宅後は中身を出し、風通しの良い場所で乾燥させてください。
かなり濡れてしまった場合
形を保って乾燥しましょう。
- 中身を全て出して、新聞紙やティッシュなどを詰めて形を整えます。
日陰で充分に乾かした後は、クリームなどでメンテナンスしましょう。 - 陰干しする際は、必ずぶら下げずに、置いて陰干しして下さい。
- 早く乾かしたいからと、ドライヤーを使うのは厳禁です!
急激に革が乾燥するとひび割れにつながる可能性があります。 - もし、形が崩れた場合は革用のクリームを塗り、丁寧に揉みながら形を直していきます。
ただし、水に濡れてシミになっている場合は、乾いた布ではNGです!
水で絞ったタオルを使い、全体に水染みと同じぐらい、なじませるように水拭きするとシミとして残りにくくなります。
いかがでしたでしょうか?
「革」の鞄は、お手入れポイントを押さえて行うと、いい味も出て長く付き合えますので、ぜひ、参考に試してみてくださいね♪