ここ数年、いろんなメーカーから発売しているシワ改善美容液(クリーム)。
実は、スキンケアで改善と明記できるのものは、少ないんです。
厚生労働省が認可した成分が配合されているもののみ、改善と書くことができます。
厚生労働省が認可している3つの成分と、その他のサポート成分について紹介します。
シワや、エイジングケアが気になるあなたは、スキンケア選びの参考にしてください。
この記事の目次 ー お好きな所からお読みください ー
厚生労働省が認めているシワ改善成分
「改善」という言葉を化粧品で使用する時には、厚生労働省より承認される必要があります。
厚生労働省が認めたシワ改善成分は、全部で3つあります。
- ニールワン
- 純粋レチノール
- ナイアシンアミド
この3つです。
それぞれの特徴とおすすめ商品を紹介します。
ニールワンの特徴
炎症で刻まれたシワを改善する成分です。
紫外線を浴びた後の予防にもピッタリです!
日本で初めてシワ改善効果が認められた成分です。
POLAが特許を取っているため、POLAの製品にしか配合されていない成分です。
真皮の構造を守り、皮膚のハリや弾力を向上させる効果が期待できます。
紫外線を浴びた時などに放出され、シワの原因の1つの好中球エラスターゼという酵素と合体することで年齢サインの働きを抑制し、真皮成分のダメージを防御してくれます。
もちろん光ストレスに強く、夏のケアにもピッタリです。
純粋レチノールの特徴
レチノールとは、ビタミンAのことです。
日本で2番目にシワ改善効果が認められた成分で、資生堂が特許を取った成分です。
- 表皮ヒアルロン酸の作る
- 角層水分量の増加
- 肌を柔軟にする
- ターンオーバーを良好にする
という4つの大きな働きがあります。
シワが気になる部分に使い続けることによって、お肌そのものがヒアルロン酸を生み出すように肌を助けます。
そうして水分量が増えると、肌が柔軟になり目元・口元の深いシワまでも改善されることが期待できます。
ターンオーバーを促進する効果も期待できるので、シワだけでなくできたシミも薄くなります。
お肌表面のちりめんジワと、深いシワの両方にアプローチしてくれます。
ビタミンAの一種なので、肌荒れ改善の薬用効果もあります。
※紫外線に弱いので、朝使用するときは必ず、日焼け止めを塗りましょう!
※純粋レチノールは、よく効く成分です。
使用するときは、徐々に慣らしながら使用しましょう。
最初の2週間は2~3日間隔で夜のみ、次の2週間は毎夜と、少しずつ使用回数を増やすことがおすすめです。
ナイアシンアミドの特徴
ナイアシンアミドとは、水溶性のビタミンB3のこと。
日本で3番目に、シワ改善の承認がおりた成分で、各社が使用している成分です。
大手メーカーのKOSE・花王だけでなく、いろんな中小企業も採用しています。
ナイアシンアミドは、セラミドを作り出すのを助けて肌の潤いをアップさせ、コラーゲンの生成を促し、シワに効果が期待できます。
また、メラニン生成を抑えてシミを防いだり、毛穴のつまりやニキビを予防したりしてくれます。
表皮と真皮にWでアプローチしてくれます。
- 真皮➡シワ改善
- 表皮➡美白作用
コラーゲンとヒアルロン酸を作り出すことを促し、美白を兼ねて朝も安心して使えます。
水に溶ける水溶性の成分なので、化粧水や美容液にも配合できます。
なので、全顔ケアにも最適で、デイリーケアにもオススメです。
ビタミンC誘導体と似た効果がありますが、敏感肌の人でも使いやすい成分です。
メーカーによって、リンクルナイアシンやD-リンクルアミドなど、記載名が変わりますが同一の成分です。
シワに効果的なその他の成分
厚生労働省より認可はおりていなくても、シワに効果的だと言われている成分があります。
スキンケアの相乗効果を高めるために、各メーカーさまざまな成分を配合しています。
主成分が同じでも、サポート成分が異なるとお肌への影響も変わるので、価格にも反映する成分です。
ぜひ、参考にしてください。
バクチオール
低刺激と高機能を両立した植物由来の成分です。
シワ改善成分である3つの代わりに入れられる成分です。
認可のおりているレチノールに似た構造を持つ新成分で、抗酸化・皮脂分泌抑制効果も期待できます。
植物由来なので、自然派コスメに多く採用されています。
- 敏感肌の人
- テカリケアを一緒にしたい人
- ニールワン・純粋レチノール・ナイアシンアミドで反応した人
このような人におすすめの成分です。
敏感肌の人や、上記の3つの成分のシワ改善クリーム(美容液)で肌トラブルが起きた人のために使われる成分です。
ヒト幹細胞培養液
近年注目の成分で、成長因子がハリのあるお肌へ導いてくれます。
- ターンオーバーを整えるEGF(表皮細胞成長因子)
- ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンの再生力を促すFGF(線維芽細胞成長因子)
が含まれるので、シワ以外の年齢サインにも効果を発揮してくれます。
コストのかかる成分なので、高価格帯のスキンケアに配合されていることが多い成分です。
アルジルリン
眉間や額の硬くなった表情のシワに効果的な成分で、別名「塗るボトックス」と言われています。
植物由来のアミノ酸から構成された、機能性ペプチドです。
針コスメ(マイクロニードルパッチコスメ)に採用されています。
ともみ
卵殻膜
卵殻膜とは、卵の殻の内側にある薄い膜のことで、潤い・ハリ・弾力を内側から引き出します。
18種類のアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸を含まれる成分です。
人の髪や、お肌に非常に近いタンパク質が主成分です。
また、若々しさと健康維持には欠かせないⅢ型コラーゲンを含みます。
素肌に弾力をもたらすので、角層を潤いで満たし、モチッとしたハリ・弾力まで与えることで、毛穴が目立ちにくくなります。
アスタキサンチン
サケやエビ、カニなどに多く含まれている赤色の天然色素(カロテノイド)の一種で、強い抗酸化作用を持ちます。
自然界で生物を守るために、利用されているのがアスタキサンチンです。
さまざまな要因で、体内に発生する活性酸素はお肌の老化を早めてしまいます。
その活性酸素をブロックするのが、抗酸化作用です。
抗酸化作用のあるアスタキサンチン配合のスキンケアを使うことで、エイジングケアに効果的です。
- 目尻のシワ
- 抗皮膚老化
- 皮膚繊維芽細胞における活性酸素の除去
プロテオグリカン
プロテイン(たんぱく質)とグリカン(多糖)の複合体です。
中心となるコアたんぱく質に、多数の糖鎖が結合した構造をしていて、糖鎖と糖鎖の間に水分を保持する働きがあることから保水性に優れています。
近年の研究で、細胞のよみがえり因子と言われるEGF(上皮細胞増殖因子)と似た作用があります。
- 肌の細胞の増殖
- ヒアルロン酸を作るように促す
- I型コラーゲン作るように促す
- 高い保水能力
- 肌荒れ
- シワ
- 肌の弾力
- メラニン生成抑制作用
- 色素沈着改善作用
などが確認され、若々しい肌を保ち、エイジングケアへの効果が期待できます。
エクトイン
高保湿、高浸透でお肌の貯水効果を高めてくれます。
過酷な砂漠地帯の円湖下でも水分を逃さない、極限環境生物が生み出す成分です。
浸透力が高く、保湿効果も高いので、乾燥によるシワに効果が期待できます。
ライスパワーNO.11
国内唯一の水分保持能力を持ち、表皮の奥の基底層まで浸透します。
KOSEが特許を取得しているので、KOSEの製品に配合されている成分です。
日本初にして唯一の、お肌が自ら潤う力の改善が認められた医薬部外品の有効成分です。
基底層まで素早く浸透し、改善してくれます。
乾燥によるシワに効果を期待できます。
セラミド
高保湿力で、お肌のバリア機能を助けてくれます。
角質層にある細胞間脂質に近い、ヒト型セラミドは、さらに高保湿です。
高い保湿力なので、乾燥小じわに効果的です。
ヒアルロン酸
水分を抱え込んで、疑似保護膜を形成してくれます。
お肌の弾力をつかさどる真皮にもともと存在する成分で、水分を保つ力が非常に高い、粘り気のある成分です。
サイズの小さい加水分解ヒアルロン酸には、再生効果も期待できます。
ビタミンC誘導体
お肌のコラーゲンを増やす働きの他にも、美白ケア・ニキビケア・抗酸化対策にも有効な成分です。
ビタミンCはそのままでは壊れやすく、分子が大きくお肌に浸透しないという特徴があります。
ビタミンCを安定させて、お肌に浸透しやすい化粧品成分にしたのがビタミンC誘導体です。
- アスコルビル○○
- ○○アスコルビン酸
などと、記載されているので、チェックするときは参考にして下さい。
ビタミンC誘導体は、大きく3つの種類に分けられます。
- 水溶性ビタミンC誘導体
お肌への浸透が早く、即効性が高いもので、お肌に刺激になる場合があります。 - 油溶性ビタミンC誘導体
お肌への浸透はゆっくりですが、効果の持続性が高いものです。
また、お肌に刺激になる場合があります。 - 高浸透ビタミンC誘導体
浸透力が高く、即効性も期待できる成分です。持続性にも優れています。また、低刺激なので安心して使えます。
新型ビタミンC誘導体とも呼ばれ、シワ・たるみへの効果が、他のビタミンC誘導体よりも優れていると言われています。
・APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム)
・APIS(イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)と、表記されます。
水溶性ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体(化粧品成分表示名称) | 略称 |
アスコルビルリン酸Na | APS/AA-2P/VC-PNA |
リン酸アスコルビルMg | APM/MAP/VC-PMG |
アスコルビルグルコシド | AG/AA-2G |
グリセリルアスコルビン酸 | VC-2G |
3-グリセリルアスコルビン酸 | VC-3G |
ビスグリセリルアスコルビン酸 | VC-DG |
3-O-エチルアスコルビン酸 | VCエチル |
油溶性ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体(化粧品成分表示名称) | 略称 |
L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル | VCパルミテート |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル | VC-IP |
高浸透ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体(化粧品成分表示名称) | 略称 |
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na | APPS |
(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K | EPC |
イソステアリルアスコルビルリン酸2Na | APIS |
カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸 | GO-VC |
ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸 | VC -MG |
3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸 | VC -3LG |
シワ改善に有効な成分別のおすすめ商品
「シワ改善」と言っても、成分によって特徴がありましたね。
元BAから見て、それぞれの成分のおすすめ商品を紹介します。
気付いた時点でシワケアを始めると、1年後3年後の未来のお肌が変わります。
今から、一緒に頑張りましょう♪
ニールワン配合のおすすめの商品
日本で初めて認可がおりたニールワンは、POLAが特許を取っています。
POLA ポーラ リンクルショット メディカル セラム N
POLA ポーラ リンクルショット メディカル セラム N
定価14.850円(税込)20g(2部位使用で、約2ヶ月分)
光ストレスに強いので、夏のケアにもピッタリです。
純粋レチノール配合のおすすめの商品
純粋レチノールは、資生堂が特許を取っている成分です。
さまざまなブランドから、シワ改善アイテムが出ていますが、おすすめを紹介します。
エリクシールシュペリエル エンリッチド リンクルクリームS
エリクシールシュペリエル エンリッチド リンクルクリームS
定価6.380円(税込)15g
- 表皮ヒアルロン酸の作る
- 角層水分量の増加
- 肌を柔軟にする
- ターンオーバーを良好にする
お肌表面のちりめんジワと、深いシワの両方にアプローチしてくれます。
ナイアシンアミド配合のおすすめ商品
ナイアシンアミドは、いろんなメーカーからシワ改善美容液が出ています。
そのなかでも、元BAのおすすめの商品を紹介します。
ONE BY KOSE ザ リンクレス S
➊
6.380円(税込)20g
表皮と真皮にWでアプローチしてくれます。
shinpistシンピスト オールインワンゲル
➋
定価4,864円(税込)90g・約1ヶ月分
水に溶ける水溶性の成分なので、全顔ケアにも最適で、オールインワンでもしっかり効果が期待できます。
セラミドを作り出すのを助けて肌の潤いをアップさせ、コラーゲンの生成を促し、シワに効果的です。
表皮と真皮にWでアプローチしてくれます。
くわしくはコチラから
↓↓↓↓↓↓↓↓
シワに効果的なその他の成分配合の商品
厚生労働省より認可のおりている成分は、効果が期待できる反面、お肌がデリケートな方には刺激を強く感じる方もいます。
なので、上記の3成分が使えない方にぜひ!試してほしいものを紹介します。
敏感肌の方におすすめバクチオール配合の商品
特に、純粋レチノールに反応した方に試してほしい!
レチノールに似た構造を持つ新成分だけど、低刺激で植物由来なので安心して使えます。
BAKUCHIS美容液 バクチスセラム
BAKUCHIS美容液 バクチスセラム
価格 10,580円 (税込) 30g
低刺激と高機能を両立した植物由来の成分です。
認可のおりているレチノールに似た構造を持つ新成分で、抗酸化・皮脂分泌抑制効果も期待できます。敏感肌の人や、上記の3つの成分のシワ改善クリーム(美容液)で肌トラブルが起きた人のために使われる成分です。
まとめ
厚生労働省より認可のおりたシワ改善成分と、その他のサポート成分について紹介しました。
改善効果が認められた成分は、
- ニールワン
- 純粋レチノール
- ナイアシンアミド
の、3つの成分のみです!
承認された成分でナイアシンアミドだけが、さまざまなメーカーで取り扱っています。
配合量や、サポート成分のなかであなたが欲しい成分が配合しているものを、選ぶようにしましょう!
全成分のなかで、ナイアシンアミド(ンクルナイアシン・D-リンクルアミド)が上位にあるものを選ぶようにしましょう!