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目元の細かなシワ、笑ったときに出る目尻のシワ、真顔でも残る眉間の線、ほうれい線のような深い溝。

ひとことで「シワ」と呼ばれますが、見え方や原因は同じではありません。

乾燥が中心の浅いシワもあれば、紫外線や加齢による皮膚の変化、表情の繰り返し、顔の組織の下垂が関係するものもあります。

さらに、日本香粧品学会の抗シワ製品評価ガイドラインでは、目尻のシワをグレード0〜7で評価する基準が示されています。

 

この記事では、シワを実用上わかりやすい4種類に分け、原因、見分ける目安、自宅でできる対策、シワグレードの正しい意味まで元美容部員が解説します。

先に結論

  • 乾燥小ジワ:浅く細かく、保湿すると目立ちにくくなることがある
  • 真皮性・固定ジワ:真顔でも残り、加齢や紫外線による皮膚の変化が関係する
  • 表情ジワ:笑う、眉を寄せるなど、繰り返す表情の動きが関係する
  • たるみによる溝:皮膚だけでなく脂肪、靱帯、筋肉、骨格など複数の要因が重なる

シワの種類とグレードは別の考え方です。グレードの数字だけで、使う化粧品や必要な治療を決めることはできません。

元BAともみ

元BA
ともみ
シワは複数の原因が重なっていることが多く、きれいに4種類へ分けられない場合もあります。まずは「乾燥が中心か」「表情を動かさなくても残るか」を確認すると、ケアの方向を考えやすくなります。

 

シワの種類は4つ|特徴と見分け方を一覧比較

気になるシワはどのタイプ?

シワの分類には複数の考え方があります。

この記事では、日常のスキンケアを選びやすいよう、次の4つに整理します。

※スマホでは表を横にスクロールできます。

種類見え方の目安主に関係する要因自宅での基本対策
乾燥小ジワ
ちりめんジワ
浅く細かい
目元・口元に出やすい
角層の乾燥、摩擦、紫外線など保湿、やさしい洗顔、紫外線対策
真皮性・固定ジワ真顔でも線が残る
溝がはっきりしている
加齢、紫外線、皮膚の弾力低下など紫外線対策、保湿、承認されたシワ改善医薬部外品
表情ジワ笑う、眉を寄せる、目を細めると出る表情筋の繰り返す動き、弾力低下など保湿、紫外線対策、表情の癖を見直す
たるみによる溝ほうれい線、マリオネットラインなど皮膚・脂肪・靱帯・筋肉・骨格の変化、重力など保湿と紫外線対策を続け、強く気になる場合は医療機関へ相談

4種類は完全に独立しているわけではありません

目尻のシワが、最初は表情を動かしたときだけ現れ、乾燥や弾力低下が重なることで真顔でも残るようになるなど、複数のタイプが重なって見えることがあります。

 

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乾燥小ジワ・ちりめんジワの原因と対策

乾燥小ジワは、肌表面に細く浅く現れるシワです。

ちりめん生地のように細かな線が集まって見えるため、ちりめんジワとも呼ばれます。

皮膚が薄く皮脂が少ない目元や口元で目立ちやすく、空気が乾燥する季節や、洗顔後、メイクをして時間がたったときに気づくことがあります。

 

乾燥小ジワの見分け方の目安

  • 細く浅い線が複数見える
  • 洗顔後や夕方に目立ちやすい
  • 目元・口元など乾燥しやすい場所に出る
  • 保湿した直後は目立ちにくくなることがある
  • 表情を動かしていないときにも細かな線が見える

保湿で一時的に目立ちにくくなるなら、乾燥の影響が大きい可能性があります。

ただし、自己判断だけで種類を確定することはできません。

 

乾燥小ジワの主な原因

  • 角層の水分不足
  • 洗いすぎや熱いお湯
  • クレンジングやタオルによる摩擦
  • エアコンや湿度低下
  • 紫外線によるダメージ

 

乾燥小ジワの対策

毎日の基本ケア
  1. 洗顔後は時間を空けすぎず保湿する
  2. 化粧水だけで終わらず、乳液やクリームで水分を保つ
  3. 目元をこすらず、スキンケアをやさしくなじませる
  4. 季節を問わず日焼け止めを使う
  5. 乾燥する日は保湿アイテムを追加する

化粧品で「乾燥による小ジワを目立たなくする」と表示できるのは、適切な効能評価試験を行った製品です。

パッケージや公式情報で「効能評価試験済み」の注記を確認しましょう。

 

真皮性・固定ジワの原因と対策

真皮性のシワと皮膚の構造

真皮性・固定ジワは、表情を動かしていないときにも残る、比較的はっきりしたシワです。

皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織に分かれます。

真皮には、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンなどが存在します。

加齢や長年の紫外線などが重なると、肌のハリや弾力が低下し、表情で折れた線が戻りにくくなって固定したシワとして目立つことがあります。

 

真皮性・固定ジワの見分け方の目安

  • 真顔でも線が残っている
  • 浅い線よりも溝がはっきりしている
  • 保湿だけでは見え方が大きく変わらない
  • 目尻、額、眉間、口元などに現れる
  • 同じ場所の線が徐々に目立ってきた

 

真皮性・固定ジワの主な原因

  • 加齢による皮膚の変化
  • 紫外線を長年浴びることによる光老化
  • 繰り返す表情の動き
  • 乾燥や摩擦の積み重ね

 

真皮性・固定ジワの対策

自宅では、保湿と紫外線対策を続けながら、「シワを改善する」と承認された医薬部外品を選択肢にできます。

ただし、シワ改善医薬部外品であっても、塗るだけですべてのシワが消える、深いシワまで改善するという意味ではありません。

承認された効能の範囲を理解して、継続して使うことが大切です。

元BAともみ

元BA
ともみ
成分名だけを見るのではなく、商品に「シワを改善する」という効能が表示されているか確認しましょう。同じ成分が入っていても、一般化粧品と医薬部外品では表示できる効能が異なります。

 

表情ジワの原因と対策

表情ジワは、笑う、眉を寄せる、目を細める、額を上げるなど、表情筋の動きに合わせて皮膚が折りたたまれることで現れるシワです。

若いときは表情を戻すと線も消えやすいものの、紫外線や加齢による弾力低下が重なると、表情を動かしていないときにも線が残る固定ジワへ移行することがあります。

 

表情ジワが出やすい場所

  • 笑ったときの目尻
  • 眉を寄せたときの眉間
  • 目を見開いたときの額
  • 口をすぼめたときの口周り

 

表情ジワの対策

  • 目を細める原因を見直す:見えにくさ、強い日差し、長時間の画面作業など
  • 無意識の表情の癖に気づく:眉間に力を入れる、額を上げるなど
  • 保湿と紫外線対策を続ける
  • 強くこするマッサージは避ける
  • 真顔でも深く残る場合は、皮膚科や美容皮膚科へ相談する

旧記事では、表情ジワ対策としてマッサージクリームやマイクロニードルパッチを中心に紹介していました。

しかし、表情筋の動きが主な要因の場合、化粧品やパッチだけで筋肉の動きそのものを変えることはできません。

強いマッサージは摩擦になることもあるため、深く固定した表情ジワが気になる場合は、医師へ相談して原因に合った選択肢を確認しましょう。

 

たるみによる溝の原因と対策

ほうれい線や口角から下へ伸びるマリオネットラインは、一般にシワとして扱われますが、皮膚表面だけの問題ではありません。

ほうれい線は医学的には鼻唇溝と呼ばれ、頬と口元の境界にできる溝です。

皮膚の弾力低下だけでなく、脂肪、靱帯、筋肉、骨格などの変化が重なって目立ちます。

 

たるみによる溝の見分け方の目安

  • 頬の位置が下がったように見える
  • ほうれい線やマリオネットラインが深くなった
  • 顔を上向きにすると溝が浅く見えることがある
  • 保湿しても溝の形が大きく変わらない
  • 左右差がある

 

たるみによる溝の対策

保湿や紫外線対策は、肌を健やかに保ち、乾燥小ジワを目立ちにくくするために大切です。

シワ改善医薬部外品も選択肢になります。

一方、スキンケアだけで脂肪や靱帯、骨格などの構造を元の位置へ戻すことはできません。

「塗るだけでリフトアップ」「ほうれい線が消える」といった表現は、そのまま信じないことが大切です。

溝が深く気になる場合は、美容医療を含めて皮膚科・美容皮膚科で相談できます。

方法によって適するシワ、リスク、費用、持続期間が異なるため、十分な説明を受けて判断しましょう。

 

シワができる主な原因は1つではない

シワは、ひとつの原因だけで生じるとは限りません。

次の要因が重なって、浅い線から固定したシワへ変化していくことがあります。

 

紫外線による光老化

長年にわたり紫外線を浴びると、乾燥だけでなく、肌のハリや弾力を支える真皮にも影響します。

季節や天候にかかわらず日焼け止めを使い、屋外では帽子や日傘も組み合わせましょう。

目を細める癖を減らすため、まぶしさが強い日はサングラスも役立ちます。

 

角層の乾燥

肌表面の水分が不足すると、柔軟性が低下して細かな線が目立ちやすくなります。

化粧水だけで終わらず、乳液やクリームなどを重ね、洗顔後の水分を保ちましょう。

 

加齢による皮膚と顔の構造の変化

年齢を重ねると、皮膚の水分保持力や弾力だけでなく、脂肪、靱帯、筋肉、骨などにも変化が起こります。

そのため、同じ「シワ」に見えても、スキンケアだけで対応しやすいものと、医療機関への相談が選択肢になるものがあります。

 

繰り返す表情の動き

笑顔そのものを避ける必要はありませんが、眉間に力を入れる、額を上げる、目を強く細めるなどの無意識の癖が続くと、同じ位置に折れ線がつきやすくなります。

見えにくさや眼精疲労が原因で額や目元へ力が入る場合は、眼鏡やコンタクトの度数、作業環境も確認しましょう。

 

洗顔・クレンジングによる摩擦

落とすときやタオルで拭くときに強くこすると、乾燥や刺激につながります。

目元のメイクは専用リムーバーなどで浮かせ、皮膚を引っ張らずに落としましょう。

 

シワグレードとは?日本香粧品学会の0〜7を解説

シワグレード0〜7の見方

シワグレードは、日本香粧品学会が策定した抗シワ製品評価ガイドラインで用いられる評価尺度です。

目尻の外側にあるシワを、標準写真と比較しながらグレード0〜7で評価します。

主に臨床試験で製品使用前後の変化を確認するための基準であり、シワの4種類を分類するものではありません。

 

※スマホでは表を横にスクロールできます。

グレードガイドラインの見え方
0シワはない
1不明瞭な浅いシワが、わずかに認められる
2明瞭な浅いシワが、わずかに認められる
3明瞭な浅いシワが認められる
4明瞭な浅いシワの中に、やや深いシワがわずかに認められる
5やや深いシワが認められる
6明瞭な深いシワが認められる
7著しく深いシワが認められる

専門家による評価では、標準写真の中間に当たる場合に、3.25や3.5のような細かなスコアを付けることもあります。

 

シワグレードは自宅での診断表ではない

シワは、照明、撮影角度、表情、メイク、カメラの補正によって見え方が変わります。

ガイドラインでは、目尻を対象に条件を整えて撮影し、訓練を受けた評価者や皮膚科医などが標準写真と比較します。

そのため、スマートフォンで撮った写真を見て「私はグレード5」と自己診断しても、正式な評価にはなりません。

 

グレード別に化粧品・医薬部外品・美容医療が決まるわけではない

旧記事からの重要な訂正

旧記事では、次のように区分していました。

  • グレード1〜3:化粧品
  • グレード4〜5:医薬部外品
  • グレード6〜7:美容医療

日本香粧品学会のガイドラインに、このような商品・治療の区分はありません。

医薬部外品の抗シワ試験では、主な被験者として目尻のシワグレード3〜5の人が推奨されています。

これは試験対象者の条件であり、「グレード3〜5には医薬部外品が効く」「グレード6以上は美容医療」と決める基準ではありません。

 

また、日本化粧品工業会は、商品の広告でシワグレードや試験を使って効果を保証するような説明は認められないと注意喚起しています。

元BAともみ

元BA
ともみ
数字が大きいほど目尻のシワが深く見えるという尺度ですが、顔全体のシワの原因や、あなたに合うケアを数字だけで決めることはできません。種類、場所、表情との関係、肌状態を一緒に見ましょう

 

自分のシワを記録するときの撮影方法

スキンケアを続けた変化を確認したい場合は、毎日鏡をのぞくより、同じ条件で定期的に写真を残すほうが比較しやすくなります。

写真を比べる5つの条件
  1. 同じ場所・同じ照明で撮る
  2. 同じ距離・角度にカメラを置く
  3. 洗顔後すぐなど、同じ時間帯にする
  4. 真顔と笑顔を分け、同じ表情で撮る
  5. 美肌補正やフィルターを使わない

1日ごとの小さな違いではなく、1か月単位などで比較しましょう。

写真は自分の記録として使い、シワグレードの正式評価や医療上の診断には使わないでください。

 

シワの種類を問わず続けたい5つの基本対策

 

1.日焼け止めを毎日使う

紫外線は、乾燥小ジワだけでなく真皮の弾力低下にも関係します。

顔全体へ塗り、汗や摩擦で落ちたときは塗り直します。帽子、日傘、サングラスも組み合わせましょう。

 

2.化粧水だけで終わらせず保湿する

肌へ水分を与えたあと、乳液やクリームなどでうるおいを保ちます。

目元や口元だけが乾燥する場合は、部分的にクリームを重ねてもかまいません。

 

3.洗顔とクレンジングでこすらない

泡やクレンジング料をクッションにして、指で皮膚を動かすほど強くこすらないようにします。

タオルは押さえるように水分を取りましょう。

 

4.目的に合う表示を確認する

  • 乾燥による小ジワ:効能評価試験済みの化粧品
  • シワ改善:シワ改善の効能が承認された医薬部外品
  • 保湿:肌質と使用感に合う化粧水・乳液・クリーム

有効成分の名前だけで判断せず、商品全体に認められた効能と使用方法を確認してください。

 

5.強く気になるシワは医療機関へ相談する

深く固定したシワ、たるみによる溝、表情を動かしたときの強いシワは、スキンケアだけでは希望する変化が得られないことがあります。

また、線の周囲に赤み、かゆみ、皮むけ、痛みがある場合は、単なるシワではなく皮膚トラブルの可能性もあるため、皮膚科へ相談してください。

 

シワの種類とグレードに関するよくある質問

 

乾燥小ジワを放置すると必ず深いシワになりますか?

必ず深いシワになるとは限りません。

ただし、乾燥、紫外線、加齢、表情の動きなどが重なると、同じ場所の線が目立ちやすくなることがあります。保湿だけでなく紫外線対策も続けましょう。

 

ほうれい線はシワですか?

一般にはシワとして扱われますが、医学的には鼻唇溝と呼ばれる頬と口元の境界の溝です。

皮膚の乾燥だけでなく、頬の脂肪や靱帯、筋肉、骨格など複数の要因が関係します。

 

シワ改善化粧品なら深いシワにも使えますか?

シワ改善の効能が承認された医薬部外品は、年齢とともに生じるシワの改善を目的に使えます。

ただし、広告で「深いシワまで改善する」と表現することは認められていません。すべてのシワが消える商品でもありません。

 

グレードが高ければ美容医療を受けるべきですか?

グレードだけで決めるものではありません。

シワの種類、場所、原因、希望する変化、費用、リスクなどを含めて医師と相談します。気になっていても美容医療を受けなければならないわけではありません。

 

シワ取りマッサージは効果がありますか?

マッサージで一時的にすっきりした印象になることはあっても、固定したシワやたるみの構造を治すものではありません。

強く押す、引っ張る、長時間こする方法は刺激や摩擦になるため避けましょう。

 

まとめ|シワは種類と原因を見てケアを選ぼう

シワは種類と原因を見てケアを選ぼう

シワは、実用上次の4種類に分けて考えると、ケアの方向を整理しやすくなります。

  • 乾燥小ジワ:保湿と紫外線対策を優先する
  • 真皮性・固定ジワ:保湿・紫外線対策に加え、承認されたシワ改善医薬部外品を検討する
  • 表情ジワ:表情の癖と肌の弾力低下の両方を考える
  • たるみによる溝:皮膚だけでなく顔の構造も関係する

日本香粧品学会のシワグレードは、目尻をグレード0〜7で評価する臨床試験用の尺度です。

グレード1〜3は化粧品、4〜5は医薬部外品、6〜7は美容医療という区分ではありません。

まずは毎日の保湿、紫外線対策、摩擦を避けるケアを続け、商品を選ぶときは「乾燥による小ジワ」なのか「シワ改善」なのか、表示を確認しましょう。

真顔でも深く残るシワや、たるみを伴う溝が強く気になる場合は、自己流の強いマッサージを続けず、皮膚科や美容皮膚科で相談することも選択肢です。

 

参考情報

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